キズナアイちゃんのサポートも自分の夢も諦めない！春日望 1stオンラインイベント「のんすとっぷ！」にかける想い
天性の美声と類まれなるトークセンス、そして大胆な行動力を持ち合わせた、努力家でファン想いな美人声優、春日望。
2016年からキズナアイへのボイス提供もしている彼女は、2020年よりYoutubeデビューやKizuna AI株式会社のアドバイザー、またニコニコ生放送での冠番組など、様々な領域へとその活動の幅を広げている。
先日のLive配信では、自身として初めてのオンラインイベント「のんすとっぷ！」を10月31日に開催することが発表された。
新たな挑戦をし続ける彼女の、これまでとこれからの活動、また今回のイベントにかける想いについて、主に10月4日のLive配信の動画をもとに、このたびファンとして世界初のインタビュー（風の）記事にまとめた*1。
「歌う仕事がしたかった」―春日望が声優を目指した理由
―― 春日望さんはこれまでに様々な仕事に携わっていらっしゃいますが、肩書きとしては「声優」を名乗ることが多いかと思います。声優をそもそも目指した理由は何だったのでしょう？
最初は高校2年生ぐらいまでは保育士がいいかなと思っていたんです。子どもが好きだったので。ただ、自分にとって仕事にするのはちょっと違うかなと…。
実はその後、親と喧嘩して家出していた時期もあったんですが、19歳になって仲直りして、やりたいことを追求することに「いいよ」って言って後押ししてくれるようになりました。
そこで改めて自分のやりたいことに向き合うと、私は歌うことが大好きだったので、「歌を歌うお仕事ができたら素敵だな」と思って、どうしたらそういった仕事ができるのかを考えるようになりました。
ただ、一般的な歌手のスカウトやオーディションだと、20歳手前という年齢を考えると難しいなと感じていました。当時はまだYoutubeなどネットからメジャーにデビューする流れも少なかったですし、そのような中で正攻法で歌手になるのは正直言って厳しいなと。
そこで、以前から知り合いに冗談交じりで「声優とかやればいいのに」とよく言われていたことを思い出しました。当時から私は特徴的な声をしていたので。
そのときは本気にしていなかったんですが、よくよく調べてみると、声優の方で歌を歌うなどマルチな活躍をしている人もいて、年齢的にも芸能系のお仕事の中では、ある程度の年齢になってからでもなれるお仕事でした。で、まだいけるぞ、と。
それでさらに調べてみたところ、とある声優事務所で一期生の募集をしていたため、チャンスと思ってオーディションを受けたんです。そしたらなんと合格することができて、そのままトントントンと運良く声優さんになれました。
走り続けてきた5年間…絶え間ない決断の中で、不安な気持ちや諦めてきたことも
――声優の道を目指して地元の兵庫県から上京して今年で5年になります。この5年間を振り返ってどのように思われますか？
本当に、良いことも嫌なことも、学びも、つらいことも楽しいことも、すごくギュッと詰め込まれた5年間でした。
大変さで言ったら10代の頃の方が大変ではあったんですが、この5年間は自分自身が動いたり決めて進んできた中で、良いことも悪いこともたくさん経験してきました。
私は周囲やファンからよく「行動力がある」とか「強い」とよく言ってもらえていて、実際自分でもそうだと思うんですけど（笑）、それでも葛藤というか、「こうっ」って決めても挫けてしまったり、あとから違ったんじゃないかと思うこともありました。
その中で、諦めていたこともありました。「自分のしたいこと」よりも「自分のできること」に時間を使って手助けしたいなと思っていたので、自分で歌の活動をすることなどは諦めていたんです。
――Kizuna AI株式会社のアドバイザーに就任することが発表された後にアップされた4月の動画でも、自分はあまり表に出ない方が良いんじゃないかといった葛藤があったことを話されていましたね。
そうですね。自分じゃないことについては怒れるし頑張れるんですが、自分のことで何かをするのは怖かったり弱気になってしまったりすることもあって…。一時ミニアルバムを出すといったお話もあったのですが、その時は結局やらないことにしたんです。
「一人でも多くの人に元気になって欲しい」―今年に入って自身としての活動も始めたきっかけ
――そのような葛藤があった中、今年に入ってからはYoutubeデビューを始め、ニコニコ生放送での冠番組「のんちゃんのおいしいとこどり」やLivertine Ageとのコラボ、また安齋由香里さんとの「ゆのラジ」など、ご自身としても様々な活動をされるようになっています。そのきっかけとしては何があったのでしょうか？
私が表に出る活動のきっかけ、という意味では4月から始めたYoutubeでの動画投稿やLive配信が最初でした。
当時、もちろん今もそうだと思うんですが、なかなか外出できなかったりやりたいことができなくて、ストレスを抱えていたりいつもより元気でなくなっている人も多くなっていたと思うんです。
それで、少しでも、一人でも多くの人に元気になって欲しいと思って、当初は期間限定の予定でYoutubeでの活動を始めました。
あとは、自分でちゃんと発信できる場を持ちたかったということもあります。TwitterなどのSNSでの投稿は以前からしていましたが、文字や写真よりも動画で話したり歌ったりする方がより多くを伝えられると思ったんです。
「やりたいことは全部やる」そしてその挑戦を「良かった」と思えるようにしたい
――春日望さんは以前、Youtubeをすることは始める一週間前に決めたとおっしゃっていました。そして開始してすぐに24時間配信といった企画もされています。本当に、すごい行動力ですね。
「自分の好きなことをしなさい」と家族や周りが背中を押してくれていることも大きいですね。自分次第で自分のことを決められるようになって、何でもやろうと思えばできるのに、それをやらないで後悔したくない、という気持ちが強いです。「やりたいことは全部やる」が私の人生のテーマです。
ただ、Youtubeを始めたときでもそうでしたが、最初は「やるぞ」という勢いもあってスタートを切れたことでも、あとになって「これで良かったのかな」「正しかったのかな」と不安になってしまうこともありました。
挑戦するからにはそれを「良かった」と思えるもの、「正しい」と思えるものにしたい。それを決めるのは、応援してくれるファンのみんなだと思うので、一緒に「良かったね」と思ってもらえるように、感じてもらえるように、私も臆さずに進んでいきたいなと思います。
1st Online Fun Meeting「のんすとっぷ！」への想い
――そうした中で10月31日に開催されることが発表されたオンラインイベント「のんすとっぷ！」。ご自身にとって初のイベント、まさに新たな挑戦となるわけですが、どのような想いを込めて臨んでいますか？
これまでYoutubeでの「歌ってみた」動画やインスタライブなどで歌うことはあったんですが、こうしたイベントは本当に初めてです。
今回のイベント「のんすとっぷ！」では私だけじゃなくて、今回のために集まって結成した「ののバンド」の人達と一緒に、アコースティックライブを行う予定です。
ずっと歌を歌うことに携わりたいと思っていたので、これは私にとって本当に大きな一歩だと感じています。
最近はやっぱり、「元気元気！」という人よりも、いつもの悩みに加えて落ち込んでたり明るくなれなかったりする人も多いと思うので、だからこそ私の好きな曲を聴いて欲しいなと思って、そういう選曲にしています。
これからイベントに向けて、当日ライブで歌う曲の歌ってみた動画や、随時情報も公開していこうと思うので、楽しみにしていてください。
もちろんキズナアイちゃんのサポートも全力で
――素敵なお話をありがとうございます。10月31日の「のんすとっぷ！」、本当に楽しみにしています。
――最後に、気になる方もいるかもしれないので一点だけ質問なのですが、春日さんご自身が新たな挑戦を続ける中で、現在サポートしているキズナアイちゃんの活動については今後どうなっていくのでしょうか？
もちろんキズナアイちゃんのサポートも全力でしていきます。私だけでなく、アイちゃんのことを支えてくれる人達がたくさんいて、本当に世界中のみんなと繋がれるように頑張れていて、前進できています。
たまに、私あてのTwitterのリプライやDMで「自分のことじゃなくてキズナアイちゃんのことを頑張ってほしかった」と送ってくる人もいるんですが、「どんだけキズナアイちゃんのことをやってると思ってんねん」と言ってやりたいですね（笑）
私はこれから自分のこともやっていきますが、アイちゃんのことを私は一番に考えていますし、今アイちゃんの周りにいる人も、一緒に頑張ってくれる人ばっかりなので、そういうことは言わないで信じて応援していて欲しいなと思っています。
もちろん、私は中の人ではなく、アドバイザーです。アイちゃんはアイちゃん、私は私なので、そこのところもよろしくお願いしますね。
キズナアイちゃんの夢も自分の夢も諦めない、まさに「やりたいことは全部やる」をテーマに前に進み続ける春日望。普段からファンを魅了する彼女が、初のオンラインイベント「のんすとっぷ！」の場でどのような姿やパフォーマンスを見せてくれるのか、今から楽しみで仕方がない。
本インタビュー（風）記事で主に参考にした動画
10月31日開催の春日望1stオンラインイベント「のんすとっぷ！」
【春日望 関連リンク】
*1:まだのんちゃんのことをあまり知らない人に伝えるなら、この形式が一番伝わるかなと思ったのでこうしてます。
